2023年賀寄付金助成事業 報告書

2023年度日本郵便年賀寄付金助成事業

「コロナ禍で制限されてきたコミュニケーションをとりもどすための子どものあそび交流体験」

コロナ禍でマスク生活が3年続いている。乳幼児は生まれてからずっと周りの人がマスク着用で、声をかけられたり直接ふれあったりする経験がほぼないまま育っている。長期自粛が続き乳幼児の親にとってもストレスや緊張が高まっている状態が続き、親子で笑顔になり心身を解放する体験が不足している。児童相談所の子どもはほぼ100%虐待で入所し、閉ざされた空間で、限られた人間関係の中での生活となり行動が制限され、新たな出会いや気持ちを発散する機会が減っている。長期入院している重症心身障がい児もコロナ禍で外との交流がほとんどできない状況にある。
どんな状況にあっても子どもの成長発達には、安心して自分を表現し楽しく希望につながるあそびと交流の体験が必要である。ウィズコロナで制限が緩和されてもなお、緊張と孤立が続きがちな乳幼児や児童相談所や重症心身障がいの子どもに向けて、プロのパフォーマーによる芸術的手法で人とつながりコミュニケーションを楽しむ体験を届ける。そして、地域からQOL向上や自己肯定感の向上を応援する。
■コーディネーターは、15 か所の実施先と丁寧な打ち合わせにより、子どもの状況やニーズを把握し、
指導者との連絡調整をして希望やニーズに添うプログラム内容を検討し、準備万端整えて臨んだ。
■児童相談所や児童養護施設、病院に届けた小学生~高校生対象のワークショップと、0 歳~2 歳と保
護者対象のワークショップでは、アンケートの設問内容も変えた。
アンケート回収率は小学生以上のワークショップ体験が 93%、0 歳~2 歳と保護者対象のワーク
ショップは保護者 88%。施設スタッフからは自由記述への記載内容が充実している。

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