タケダ・ウェルビーイング・プログラム2010「長期入院の子どもが笑顔になる生の舞台のプレゼント&プログラム開発と人材育成事業」始まります

 タケダ・ウェルビーイング・プログラム

2010助成事業が決まり、活動を開始しました。2011年度にプロによるパフォーマンスの鑑賞を5病院で実施することができます。

長期入院の子どもが笑顔になる生の舞台のプレゼント&プログラム開発と人材育成事業

 

1.      プロジェクトの要旨

 子ども劇場千葉県センターは、これまでに、千葉県小児科医会はじめ病院関係者、千葉県行政の医療部門関係者などから情報提供をうけつつ「病気と向き合う子どもが笑顔になる贈り物事業」を実施して4年、民間の助成金の応援を得て病院での実施回数は18回になりました。

病気で入院を余儀なくされる子どもたちは医療が最優先の生活をしていますが、成長発達過程にある子どもとして、すべての子どもたちと同じく、情緒的なウエル・ビーイングや友達や家族とのふれあう機会が保障されなければなりません。これは、当たり前の「子どもの権利」です。しかし、現実の小児の医療環境は必ずしも充分であるとはいえず、どうしたら環境がよくなるのか、今日的な社会的課題といえます。

今、地域にいる私たちが課題と感じ、長期入院・療養・通院を余技なくされた子どもたちに出向いて届けることが必要であり、「笑顔の贈り物」の実施と実施のための条件整備を本プロジェクトの中心的柱に据え、最良のプロのパフォーマーによる公演作品と地域の人材をいかしたプログラム開発、地域の人材の確保を1年目の目標にし、プロによるパフォーマンス企画と合わせて、地域の人材を確保し病院と密着した活動の継続を図る企画を本プロジェクトとします。

 2.目的   

 病気で長期の入院を余儀なくされている子どもたちが、成長発達過程にある子どもとして全ての子どもたちと同様に病院においても楽しさや豊かさを実感できるような「子どもの権利」として情緒的なウエル・ビーイングや友達や家族とのふれあう機会の保障、子どもの権利条約第31条子どもの文化権の保障を実現する環境をつくります。そのために医療機関、医療関係スタッフ、子どもの舞台芸術関係者、地域の長期入院を経験した家族、子どもNPOが連携してより良い環境をつくります。

 3.内容

長期療養中の子どもと家族、病院スタッフが一緒に楽しみ、笑い、気持が一つになるようなプロによる演奏、人形劇、クラウン、マジック等の舞台芸術にふれ、また日常の病院生活の中で絵本や音楽、工作、手あそびなど豊かさや楽しさを実感する機会をつくる。  

<プロによるパフォーマンスの鑑賞を5病院で実施>   日常生活を豊かにし、保護者や家族の気持ちを癒す参加型のワークショップを3病院で実施>

②上記①で実施するパフォーマンス作品とワークショッププログラム開発

病院や病院スタッフ、パフォーマーと丁寧な調整を行うことができるコーディネーター育成の研修会を開催。 

実施体制として、   情報提供、アドバイザーとして医療専門家を含むプロジェクト委員会12人、現在コーディネーターとして活動しているメンバーで本事業を運営管理するスタッフ会8人、病院の専門性や役割と本事業との齟齬をなくすためにアドバイザー1人を置く

⑤本事業の継続と協力者を増やしていくために、報告書と記録を映像化したDVDを作成する。

 

参考・・・武田薬品株式会社 タケダ・ウェルビーイング・プログラム2010

『長期療養の子どもたち支援』   http://www.takeda.co.jp/chouki/  

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